FRAGILE
フラジャイル

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略歴

2019
多摩美術大学卒
2021
INDEPENDENT TOKYO
2022
MEET YOUR ART
Solo Exhibition / Waluso gallery /London
Art fair /ART TAIPEI / Taipei
Group Exhibition / FFF / Seoul
Group Exhibition / Shibuya Style vol.16 /Tokyo
2023
Group Exhibition / maison osmen / Paris  
Group Exhibition / Nine colors VXII /Tokyo 
Solo Exhibition / MU gallery /Tokyo

FRAGILE

フラジャイル


ステイトメント/作品コンセプト

私は生死観をテーマに、バルーン状の体をもった「Fragile creatures」を制作しています。

80 年代のポップアート・ポストモダニズム、特にジェフ・クーンズ氏から影響を受けており一般的には祝祭的・大量消費的な価値観をイメージさせるバルーンを引用しています。

私の作品は、遠目では工業製品のように無機質に感じられますが、よく見ると独特な質感があります。

実際に存在する動植物の表面は、肌や毛・爪など均質ではなく、同じ色や形に見えても微妙な個体差がある。

それを筆跡やエアブラシなどの細かい粒子で表現しているのです。

一見、リアリティのないポップな色調や形から可愛らしさだけが目に飛び込み、テーマにすえた死生観を感じにくく設計していますが、我々が置かれたシチュエーションもまた一見しただけでは見通しがききません。

薄い皮膜のボディしか持たない彼らは、非常に危ういバランスで生きている・生きていた者たちで、時として我々人間は無自覚的に、あるいは自覚的に、いくつもの生命から居場所を奪い去ります。(ペットや食、観賞を目的として過剰に生産・消費される命・病災、戦争やSNS の誹謗中傷で絶たれる命)

日常生活では“リアリティのない死 ” それは皆に平等に訪れる。だからこそ生を謳歌したい。

私は制作活動を通して、今日の人間が繰り返し行っている生命の消費について、作中の世界と実際の状況とをオーバーラップさせて示したいと思っています。