高屋 永遠
タカヤ トワ

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略歴

現代美術家

1992年東京都生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校を卒業。流麗な線と神秘的な色彩が特徴的な絵画は、空間、 時間、存在についての領域横断的な考察に基づき制作される。国内外の土地や植物、化粧原料などから自作した色材を用いて作品を制作。繊細な色のスペクトラムの探求と豊かな階調が織りなす独自の奥行きは、鑑賞者を日常から切り離された精神の空間へと誘う。仮想現実上での描画システムの考案や異分野の技術とのコラボレーションを通した作品制作も精力的に行う。2022年より資生堂みらい研究グループとの化粧品原料を用いた共同研究を実施。


共同研究
資生堂みらい研究グループとの化粧品原料による美術制作への応用

主な展覧会
2025 個展 「無限の形象」 / 銀座三越(東京・日本)
2025 個展 The holographic minds / Lurf Gallery (東京・日本)
2024 第2回日本国際芸術祭 未来を創るU35アート展 / 真言宗泉涌寺派総本山 御寺泉涌寺 舎利殿(京都・日本)
2024 Art Fair Beppu 2024 / 別府国際観光港(大分・日本)
2024 Kiaf SEOUL / COEX(ソウル・韓国)
2024 SUMMER SHOW / Redcar Contemporary Art Gallery(レッドカー・英国)
2024 TOKYO gendai / パシフィコ横浜(神奈川・日本)
2024 個展 It calls : shades of innocence / Lurf MUSEUM(東京・日本)
2023 研究成果展 揺動する絵画空間 / 資生堂グローバルイノベーションセンター(神奈川・日本)
2023 個展 JOY AFTER ALL - 花信風 / Lurf MUSEUM(東京・日本)
2023 Chroma Distance / POLA MUSEUM ANNEX(東京・日本)
2022 diverse paintings / 西武渋谷店(東京・日本)
2019 ART FAIR TOKYO 2019 / 東京国際フォーラム(東京・日本)
2016 ON the THERESHOLD II: Formal Presence / Oriental Museum(ダラム・英国)

受賞歴など
2017 ヤングクリエーターズアワード2017 入賞 / MIギャラリー(大阪、日本2014 RAW TALENT 2014 Art EXHIBITION 入賞 / Dalston Department Store(ロンドン、英国)
2009 第83回国展 入選 / 国立新美術館(東京、日本)

高屋 永遠

Towa Takaya


ステイトメント/作品コンセプト

私は、色彩を通して、言語では説明しきれない領域にある世界への接近を試みています。それは、複雑化する現実的な世界にある概念的な衝突を乗り越える余地を探求であり、ポストトゥルースと分断の時代におけるイデオロギーや差異を乗り越えるための「融和への応答」です。


色彩は存在内に働きかける物質だと考えます。この存在論的な問いかけのための作品が生み出す没入的な鑑賞体験を通して、鑑賞者は内面世界の時間の感覚や記憶を再認識し、また忘却するという意識の揺らぎを経験します。その経験は、ポストトゥルース時代において、私たちが身体性を取り戻し、いまここに在る存在としての確からしさを知るためのものです。