水口 麟太郎

Rintaro Mizuguchi


略歴

1994年東京生まれ。
東京造形大学インダストリアルデザイン科卒業。
大学在学中にフランスと日本を行き来しながら作家活動を開始。大学卒業後はパリのEcole-Boulle国立工芸学校の招致を受け、同校にてデザインを学ぶ。
近年では様々な樹脂を扱い、特にグルーガン(熱可塑性樹脂)を使用した作品を展開する。
2018年、フランスのアート誌Spotlight -Contemporary art magazine-にて「国際的評価を受ける56 人のアーティスト」に選出、パリで開催された自身初の個展は日仏友好160周年事業ジャポニスム2018の認定企画に選出される。
辻仁成氏主催の「第3回アート&デザイン新世代賞」にて最優秀賞を受賞、他受賞多数。
百貨店での展示を中心に、アートフェア等の展示会にも積極的に参加している。
2022年BSフジ「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」出演。
2023年テレビ東京「東京交差点ONE MOMENT」出演。

賞歴
・入賞|第57 回学展
・ARTEC賞|ARTEC EXPOSITION
・ファイナリスト賞|Spectrum Miami art fair competition 2018
・ファイナリスト賞|Exhibit in San diego contest 2019
・入選|Art San Diego Award 2019
・最優秀賞|辻仁成Design Stories主催 第3回アート&デザイン新世代賞
・入選|The 40th international Artavita online art contest 2020
・入選|IAG AWARD 2020
・入選 | いい芽ふくら芽 in Tokyo 2021
・ファイナリスト賞|Spectrum Brooklyn award 2021
・東武百貨店ギャラリー賞|IAG AWARDS 2021
・C-DEPOT賞|IAG AWARDS 2021
・入選|SICF22
・四季彩舎賞|KENZAN2021
・KONOYO賞|KENZAN2022
・roid works gallery賞 |KENZAN2022

ステイトメント/作品コンセプト

水口麟太郎がグルーガン(熱可塑性樹脂)によって生み出す作品は、彼が幼少期より慣れ親しんだアニメや特撮作品などに登場する怪獣と柔らかいプラスチック製玩具から着想されている。

環境問題や科学技術の進歩、核戦争などの社会問題を反映する象徴的な存在でもある怪獣は、現代においては娯楽の対象であり、怪獣というキャラクターを記号として扱う大量消費社会の象徴でもあります。

グルーガンアートによる怪獣作品は、怪獣という畏怖の象徴が玩具という形態をとることで愛玩の対象となる現代の怪獣文化に根ざしたものであり、その美しさや迫力を通して、娯楽や感動の象徴というだけでなく、社会や文化に対しても新たな示唆や考え方を与える表現を目指している。

作品は、色の異なるグルー同士を混ぜ合わせてパーツを作り、グルーを使ってそれらを立体的に組み上げるという独自の制作法をとっている。