
豊海 健太
Kenta Toyoumi
略歴
2018年 金沢美術工芸大学 大学院 美術工芸研究科 博士後期課程 美術工芸専攻 工芸領域 漆芸分野 博士学位取得 修了
2020年 金沢卯辰山工芸工房 漆芸工房 専門員(-現在)
2021年「素材転生-Beyond the Material-」岐阜県美術館、岐阜
2022年「Art Fair Tokyo 2022」東京国際フォーラム、東京
2022年「ジャンルレス工芸」国立工芸館、石川
2022年「第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ 2022金沢・世界工芸コンペティション」審査員特別賞受賞 金沢21世紀美術館市民ギャラリーA・B、石川
2023年「精美をつぐ」ArtShop月映、石川
ステイトメント/作品コンセプト
「素材の物質性から喚起する生命感の表象」
制作過程の行為から漆に対して生命感のようなものを感じることがあります。この曖昧な生命感の中には、現代の私たちが忘れたものを再び想起させる何かがあるように感じます。
そこで、私の中で不確かに存在する漆の曖昧な生命感を検証する手段の一つとして、「素材の細胞化」をキーワードとしています。
細胞は生命の最小単位として定義されています。漆には細胞が存在せず「漆=生命」は矛盾しますが、まるで細胞化するように素材を微細に分解して再構築することで、素材の物質性から生命感を喚起できないか試みています。