
『次風景 Post landscape』
会期 : 2023.1.13 (金) - 3.25 (土):会期延長
休 (日, 月, 火) / 営業時間 11:00 - 18:00
展示スペース:ASTER 2F room3.4.5
1月13日(金)のみ15:00開場 17:00~18:30
プレビュートークイベント
『風景画の多様性』
・山本浩貴 (文化研究者 / アーティスト )
・次風景展示作家
・モデレーター:日乃谷啓 (次風景Curator)
※ 参加費無料
ASTER2023新春の展示は風景画をテーマとしたグループ展『次風景 Post landscape』を開催致します。 美術史おいて風景画は人が世界を認識する世界観を示す場でもありました。
写真の発明により、再現性から芸術家独自の視点を描く場として進化し、浮世絵や印象派を経て、現代日本の作家達は多様性に富む風景画を生み出しています。
イメージが現実を覆う様な現代の風景を、私達と同時代のアーティスト達はどのように描いているのでしょう。展示では3つの視点で風景画に取り組む画家達の多様性を観ていきます。
『視覚へのアプローチ』
自己の身体性と向き合うような筆致を活かし抽象と具象の狭間を柔軟に横断する新井 碧。東西絵画の視覚言語を解体再構築し独自の画面を創り出す小津 航。光と油絵が持つ色、テクスチャによる視覚認知の差異にフォーカスした絵画に取り組む菅 雄嗣。美術史を意識した風景画へのアプローチを観ていきます。
『風景と詩情』
日常的な記憶や風景をモチーフにデジャヴュの様な偏在感のある情景を、レイヤーの様に重ねて描く薬師神 トモミ。日常の個人的モチーフを仮想的な空間に刺繍で描く事で物質的喚起力により夢の風景へと繋ぐ福嶋 さくら。原色やシンプルな構図、粘土遊びの様なフォルムで自由な風景との時間を生み出す布田 葉太朗。それぞれの風景に重ねられた詩情世界を観ていきます。
『自然との対峙』
自身が自然のある場で体験した光の眩しさや風の肌触りを表現する植田 陽貴。
記憶が曖昧な既知の風景を『真っ白で何も無い』記憶の感覚として絵画で表現する白石 効栽。
『迷子の風景』をテーマに、撮影した写真と生の植物を絵画で合成する事で破壊と再生の循環する風景を描く長谷川 彩織。
個人や社会が持つ両極性をテーマに自然を依代にした抽象性と象徴性を併せ持つ心理的な絵画を描く末松 由華利。
自然が持つ拡がりと対峙した感覚を独自の風景画へ昇華する様を観ていきます。
風景画が持つ可能性を押し広げ、時代に向き合う作家達の風景画を通して、次世代の風景『次風景』を探すきっかけになればと思います。
Curator 日乃谷 啓
次風景 Post landscape 出展作家
新井 碧
植田 陽貴
小津 航
白石 効栽
末松 由華利
菅 雄嗣
長谷川 彩織
福嶋 さくら
布田 葉太朗
薬師神 トモミ