
宮崎 竜成 個展『極悪 Egregious』
会期 : 2023.7.8 (土) - 7.29 (土)
臨時営業:7月9日
休 (日, 月, 火) / 営業時間 11:00 - 18:00
ASTER 2F Room3,4
〒920-0061 ⽯川県⾦沢市問屋町1-99
※作家在廊予定:
7月8日(土) 15日(土) 21日(金) 22日(土) 29日(土)
詳細は下記の「ガイドツアー」ご確認下さい。
ASTERは、宮崎 竜成 個展『極悪 Egregious』を開催致します。
宮崎 竜成は京都出身、金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科 博士課程を修了し金沢を拠点に活動する現代美術家です。絵画、アニメーション、音楽、インスタレーション等多岐に渡る手法を駆使し自己と絵画の身体性との関わりを軸とした多彩な表現を追求しています。
『極悪 Egregious』はGRIDシステムと絵画制作の関係性に着目し2つの展示スペースで異なるアプローチでの展示を行います。
宮崎の複雑な思考とストレートな絵画表現の衝突から生まれる展示空間を金沢ASTERでご覧下さい。
EVENT
作家自身による「ガイドツアー」
作家が展覧会会場まで送迎のツアーを行います。
車内では、ツアー限定のしおり(テキストブック)が配布され、行きは車内で映像作品鑑賞を、帰りは作家によるレクチャーを行います。日時/ 7 月8 日(土),15 日(土),21 日(金),22 日(土),29 日(土)
* 各回定員3 名
①第1 乗り場 13:00/16:00
[金沢美術工芸大学エントランス]
②第2 乗り場 13:30/16:30
[金沢駅東口鼓門前]
14:00/17:00 頃 会場到着
15:00/18:00 頃 会場出発
15:30/18:30 頃 金沢駅到着
※ガイドツアー予約
宮崎竜成
1996年生まれ 京都府出身
2018年 金沢美術工芸大学 美術科油画専攻卒業
2020年 金沢美術工芸大学大学院 絵画科修士課程 修了
2023年 金沢美術工芸大学大学院 美術工芸研究科 博士後期課程修了
個展
2022 年
「踊る死体、磔のグルーヴ」 myheirloom(東京)
2020 年
「その声は歌になるか、その音は律動するか」 彗星倶楽部(石川)
2017 年
「僕の知ってる、知らない場所」 ルンパルンパ( 石川)
作家による個展解説 (一部抜粋)
結局、制作を含めた生活の全てが既に規定された全体性の力によって無意識化で統合されてしまっている。言い換えると、生きることは常にデザインされている。こうした状況に嫌気がさすが、でもそれと同時にこのシステムが与えられなければそれはそれで苦痛であることもわかる。私は、絵を描くとき、こうした両義性の中で、時に風景が作られていく運動自体を取り出そうとしてみたり、同じ規格の紙にひたすらモチーフを描き出すことを反復してみたりすることによって、目の前のフレームやその連続であるグリッドからそれを退けるのではない方
法でそれ以前のかたちや性質を取り出そうと試みてきた。今回の展示室は二つに分かれているから、片方では同じ規格の紙で描き続けたドローイング群を、もう片方では様々な年代に描いた様々なタイプの絵をグリッドシステムに則って展示する。今回は作品個別のテーマが展覧会をかたち作る訳ではないけれど、上記のように、こうしたグリッドやフレームの理念、構造自体が、自身の具体的な絵画制作を根本的に触発してはいるので、展示方法において愛すべき極悪なこのシステムを徹底することによって翻って現れてくる表象、そこからはみ出ようとするかたちを見ることができたらいいなと思う。